出羽仙台街道 中山越

 奥州街道から分かれて、羽州街道に至る峠越の街道の1つである。すなわち奥州街道の吉岡(宮城県黒川郡大和町)から分岐し、中新田(同加美郡加美町)、岩出山(同大崎市)、鳴子(同大崎市)、堺田(山形県最上郡最上町)を経て、舟形(同舟形町)で羽州街道と合流する街道である。
 古くから知られた街道であるが、松尾芭蕉が行脚し『おくのほそ道』に記していることや、宮城県及び山形県で実施した「歴史の道」調査において歴史的重要性の価値があるとして、昭和52年(1977年)から、両県によって復元整備が行われた。その結果、大崎市(旧鳴子町)から最上町に至る4.2kmの旧道が、指定された。林の中に整備された街道は、遊歩道的散策道路ともいえるが、往時を偲ぶ名所・旧跡が随所にみられる。

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